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| 2006 what inspired you most? volume 09 |
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![]() violette's blog |
シャングリラ / チャットモンチー HALFBEAT / HALFBY New York Doll 久しぶりにプレイリストの依頼を受けたんだけれども、2−3日のあいだうーんと唸ってしまった。難しかったのだ。正直、年間を通して「“今年は”このバンドが!この音が!この人が!」というのが思い当たらなかったのだ。それぞれのものが小物だったのか、それともグッときたものがありすぎたのか…、モーレツに困った。で、iTuneの再生回数を参照…でその結論。キーワードは「ハッピー」。サブテーマはディスコと80年代です。サブサブテーマは音楽の再発見、ってところ。 例えば、チャットモンチー。アニメ化された『働きマン』のエンディングになっていた『シャングリラ』は、ディスコビートを心地よく取り入れた。2005年にデビューし、2006年大爆発した彼女たち。ライブハウスから叩き上げてきた太い音と言葉にしがたい堪らないメロディーをコンバインさせた音でファンを集めている。ボーカル・橋本の声はアニメっぽいし、小柄な女の子3人っていう構成も、よくあるガールズバンドに陥りがちなのにロックバンドとしてちゃんとポジションを確立したのは、彼女たちのオルタナな音が現役で活躍しているロックバンドたちの心に触れて、支持を得たからだろうと思う。今後もグッと来るロックサウンドをやリ続けてくれることでしょう。ライブもAXクラスになることは確実! とにかく暗いニュースが多い世の中。来年はパニック・アット・ディスコもアルバムでますし。一昨年から草の根勝手にPR隊長していたラムライダーからの流れもあって、まだまだディスコ・ビートは行きますよ〜。 フロアを考えると京都出身のHALFBYも挙げておきたい。UKロックに造詣の深いDJさんです。『SCREWED PLAN』を聞いて日本にもノーマン・クックみたいな人が出てきたの〜と思ってましたら、次の『HALFBEAT』ではジャクソン5。こういうハッピー感を出してくれる人たちやサウンドは2007年のポイントになりそうです。世の中が暗いためなのか、ハッピーとかそれこそ「多幸感」なんてことばが音楽雑誌を飛び交ってますもんね。 サブサブテーマの音楽の再発見は、AAAでの桑田佳祐ライブやつま恋での吉田拓郎&かぐや姫ライブのためもあるけれど、視覚的な部分で。今年は何本も映画を見られていないのだけれども、音楽ドキュメンタリーものをずいぶん見た。『ニューヨーク・ドール』で音楽に人生を捧げてしまった男の生涯を見た。『メタルヘッドバンガーズ・ジャーニー』でも音楽で人生を狂わせてしまった男の生き方を見るとともに、ロックの系譜を学んだ。そして美緒あった後には、真実に勝るストーリーはないのだなあとしみじみ思ったものでした。ん〜、音楽って素晴らしいものですね。 2006-12-29 |
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![]() ![]() Mika Ninagawa Everlasting Flowers2 |
『バナナフィッシュ』by吉田秋生 『ブロークバック・マウンテン』 『悪魔とダニエル・ジョンストン』/『カポーティ』 蜷川実花『永遠の花』写真展 2006年は"感情の小競り合い年"だった。ありとあらゆる人間に振り回され、あっという間に過ぎ去った1年。 そんな中、マンガや小説を例年になく読み耽った。映画も見ましたねぇ〜。読了後または鑑賞後、作品のパワーを吸収して、数日間は別世界を浮遊。これ、意外と精神安定剤の役割ですよ(笑)。 音楽は80年、90年代の音楽はバンバン聴いた。それもレコードで(笑)。中でもヘビー・ローテーションした曲は『Holland, 1945』 by Neutral Milk Hotel だった。摩訶不思議な歌詞とエモーショナルなメロディーに、創造性をインスパイアされた。2007年はArcade Fireの新譜に期待! バナナフィッシュ 無償の愛」って、無敵なわけです。 生きるために誰かに乞い、与えられた代償として、見返りを要求される…。そんな境遇の人間は、そりゃ誰も信じられなくなるよ。しかし、守るべき誰かに出会ったとき、その人から「無償の愛」で包まれたとき、そこには計り知れない絆が生まれる。主人公アッシュ・リンクスは、17歳という若さながらも、ダークサイドをギリギリに生きてきた。類まれな美貌と頭脳、強靭な肉体は妖しい光を放ち、彼に魅せられた愚かな人間どもは、自分のモノにしようと躍起になる。しかし日本人男性、奥村英二と出会い、不思議な感情が芽生えた。安堵、信頼、そして何より、「無償の愛」を得たアッシュは、自分の命にかえても英二を守ろうと決意する。その潔さに惚れた!アッシュ・リンクスという存在は、強烈に、鮮明に、エモーショナルに私を染めてしまったわけ。マンガなのは分かるけど、ああ、アッシュは何て生き生きとしているのだろう。あまっちょろい言い訳が通じない世界で、ギリギリの毎日だったのに。 『バナナフィッシュ』という非道なドラッグを巡る謎解き/人間劇、ストーリー展開もさることながら(早く先が読みたくて、連夜、寝不足続いた…)、私は人間の関わり方を、アッシュに教わった。人を愛すること、自由に生きること、何て難しいことなのだろう。このマンガはもう15年以上前に発表されたものだけど、当時は手に取らなかった。今の年齢だからこそ、直球で飛び込んできた作品。感情のイノセンスこそ、今の自分に必要であると胸が苦しくなった。 最終巻、アッシュの最期のシーン、その後を描いた『光の庭』を読んだとき、もう涙が止まらなかった。1年分の涙をたった1日で消費した。残された人々の生活、事実から立ち直れずにいる日々…。私も同じ経験者なので、読んでいくにつれ、その頃の自分が蘇ってきた。書いている今も、涙が出てしまう。これほどまで、自分の魂(そう、魂よ!)を揺さぶられたマンガは『バナナフィッシュ』が初めて。現実逃避と言われようが、私が欲した全てが『バナナフィッシュ』に詰め込まれていた。 アッシュが生きたニューヨークを体感したく、近くこの土地を訪れたし。 <番外> 既に『バナナフィッシュ』はアメリカで翻訳されている。「このストーリーをハリウッドが見逃すはずない!」と思うのは私だけ? もし無名の俳優がアッシュ・リンクスを演じるチャンス得れば、その人はきっとスターになるだろう。 だけど、演じられる人間、この世に存在するのかな?2007年はそんな俳優を探す旅だぜぃ。 ブロークバック・マウンテン 先述した『バナナフィッシュ』同様、人を愛すること、自由に生きることの難しさを、ダイレクトに叩きつけられた作品。女同士だと胡散臭く感じるテーマは、男同士だとリアルで、鮮烈で、繊細に迫ってくる。男の方がイノセントだから?そういった点、男って不思議な生き物だと思う。 『ドニーダーコ』以来、私の心に光を灯し、常に動向を注目していたジェイク・ジレンホール、『ブロークバック・マウンテン』ではジャック・ツイストを演じ、「成長は留まることを知らず」を見せつけてくれた。ジャックとイニスの口論シーンで、ジャックが発した名セリフ、 I wish I can quit you…は、様々なシチュエーションで、(時々!)使用させて頂きました。勿論、内に秘めた思いonlyですが(笑)。サウンドトラックも逸品。イニスとジャックを更に美しく際立たせた立役者。 悪魔とダニエル・ジョンストン、カポーティ 音楽と文学という違う分野ではあれ、この2作品に共通する「底なしのクリエイティヴィティ」に、どれほどの嫉妬と敬慕を掻き立てられたことか。創作に携わる人間の貪欲さ、冷徹さ、心のアンバランスさ、どれもこれも芸術ゆえの業だとしたら、彼らは納得のいく答えを「作品」という形で、我々に突きつけている。もうそれだけで十分。結局、才能は努力だけじゃ補えないものだから。そして…、彼らの壊れたユーモアは何故か泣けてしまった。 蜷川実花『永遠の花』写真展 violette the drunkに誘われて行った写真展。蜷川実花は墓地に手向けられた造花で「生」と「死」の境界線を表現、その眩しい感性に衝撃を受けた。恐ろしいほどの青空(蜷川実花はそう説明している)の下、マリア像と造花をアングルにした写真があったのだが、心なしかフレーミング・リップスの音楽が脳裏をかすめた。「生」と「死」という普遍的なテーマも相通ずるものがある。想像を膨らませると、いろんなものが繋がっていく…、はっとさせられた瞬間だった。 2006-01-08 |
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Capote Brokeback Mountain 007 Casino Royale 音楽面ではまったく新規開拓できず、ナツメロばかり聴いていた2006年。ナツメロの中でも究極のナツメロ、クラシックをあれこれ聴いていた。きっかけは指揮者・大植英次のバイロイト。彼のドキュメンタリーを見てそのパッション、火花が散るような指揮のスタイルにすっかり魅せられてしまった。実に実にクール! 音楽は他氏にまかせて2006年インスパイアされた映画作品をあげておくことにする。それぞれ夢中になってレヴューなど書いたときから日がたち、多少客観的に述べられるようになってきた。 カポーティ 創作に関わるオーディエンスのプライドを微妙にくすぐった作品だと思う。偉大な、と評される小説を書いた作家の内部に、映画を通じて入り込む快感。それはまるでカポーティという「皮」をかぶってその気分を味わうような、ある種のおぞましさをも感じさせる行為だった。 ブロークバック・マウンテン 巷で揶揄されるBL。日陰のものを日向に引きずり出したとき、容赦なくあびせられる「まっとうな」視線に抗しきれず霧散してしまうものがあまりにも多い。BBMはこれらとどこが違うのか?女と他者(ヘテロ社会)の視線を通した客観性、奥行き(パースペクト)と言ってもいいが、それを意識しつつ、若い2人の俳優たちが発散するエロティシズムを―エロスの担い手はもっぱらジェイク・ジレンホールだが―投影させることに成功した。 007/カジノ・ロワイヤル 青い眼というのは人を魅するものらしい。ピーター・オトゥール、テレンス・スタンプ、そしてダニエル・クレイグへと青い眼の系譜は続いていく。ボンドにはじめて「人格」を与えた脚本とクレイグの演技は特筆すべきだと思う。単なるスーパー・アクションに終わらないドラマ性が加わった。この映画の成功はクレイグがこれからどんな役を演じていくか、選択の幅を広げることを可能にした。それだけで価値がある。 2007-01-05 |
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