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Summer Sonic 2003

text by U.F.


10月下旬並みの気候が続く今日この頃だが、
8月2、3日に行われたサマーソニックは本当に暑かった!
太陽カンカン照りの下、オーディエンスは思い思いにバンドのパフォーマンスを楽しんだに違いない。
今や夏の風物詩となった、サマーソニックをリポートしよう!

My Morning Jacket
The Polyphonic Spree
Blink182
Travis
Blur
Kings of Leon
Blondie
Good Charlotte
The Strokes
Radiohead

The Polyphonic Spree




My Morning Jacket
まずは、個人的に超オススメ・バンドの紹介。
マイ・モーニング・ジャケットは、ケンタッキー州出身の5人組。フレーミング・リップス、マーキュリー・レヴなどのバンドに、例えられているが、そういったバンドの要素を残しながらも、個性の強さを備えた、これからの注目株である。ラスト・ソングで魅せた、壮絶ジャムのサウンド・サーカスは圧巻!こういった音楽を待っていたぁ!また、シンガーのジム・ジェイムスが、長いフワフワ髪をなびかせ、ライヴ中、ずっと顔が全く見えなかったのも印象大。余談であるが、最後にドラマーのJ・グレンがオーディエンスにスティックを投げ、友人はそのスティックを見事ゲッツ!彼たちは、また1人、ファンを増やした。ともかく、再来日を強く希望!9月25日にはアルバム『It Still Moves』の日本盤がリリースされる。


The Polyphonic Spree
もう1バンドは、2日目アウトドア・ステージ、トップバッターのポリフォニック・スプリー!1日目の疲労感はかなりあったものの、早起きして彼たちのパフォーマンスを見たことは、2003年最大の「早起きは三文の得」であった。


スタジアム司会者は、ポリフォニック・スプリーのことを「オバQ軍団登場!」とMC。白ローブを着た21人のオバQ…。シンガーのティムは、白ローブの後ろに赤丸をつけ、白ローブを日本国旗に見立てていた。ユーモアも忘れていないぞ!


前奏曲が終わり、オープニング曲『It's the Sun』がスタートすると、太陽がとても似合うポリフォニック〜のポジティヴ・エネルギーが、スタジアム中に放出された。私も自然と、ポリフォニック〜の音楽に笑顔になり、思い切り両手を広げ、空を仰いだ。気分爽快!そして『Soldier Girl』がプレイされると、テンションは最高潮に達した。熱中症寸前、命懸けライヴ?で、フェスティバルの醍醐味を存分に味わった。



しか〜し、2日目、いきなりポリフォニック〜で体力を消耗してしまった私は、
その後、移動が億劫になったのは言うまでもない…。年齢を感じてしまった…。まぁ、非常に暑かったですし…。

お次は、ピンポイント・リポート!




オープニング曲『What's My Age Again?』から続く『First Date』の展開は、ブリンク182初体験の私が、最も聴きたかった曲であった。「3分以上の曲はあるのか?」と思いつつ、スピーディーな流れは、オーディエンスを飽きさせない。それにブリンク182の音楽は、泣きのメロディーあり。この泣きメロに、胸がキュ〜ン(←死語)とくるのも確か。相変わらずアホなMCばかり言っていたが、これがないとブリンク182ではない?



オープニング曲を『Sing』でスタートしたトラヴィス。かなり地味な選曲?と思いながらも、やはりトラヴィス節は健在。泣けてくる…。そして名曲『Writing To Reach You』を聴けるとは…。昔からトラヴィス・ファンであった友人は、シンガーのフランが、ピッタリとした帽子を被っていたことに、「ああ、フランちゃん…」と話していた。髪の毛がやばくなったかな?よほど気に入っているのか、スコットランドのT in The Parkフェスティバルでも、この帽子を被りプレイしたらしい。近々リリース予定のニュー・アルバムからも数曲プレイした。



グレアム・コクソンが脱退したブラー。グレアムのいないブラーのライヴを見る…、かなり複雑な心境であった。しかし、いったんライヴが始まると、そんな気持ちが、ふっと和らいだ。特に『For Tomorrow』がスタジアムに響いた瞬間、昔のことが走馬灯のように頭をよぎり、涙腺が緩んだ。音楽が生活の中心にあり、仲間と共に過ごした時間…。ブラーは、いつもその中にいた。遠い記憶が蘇ってくる…。ラストは『This Is A Low』で締めくくった。これぞ、ブラーだ。正直、昔のようにブラーを身近に感じることはないにしろ、彼たちが、どの方向に進むのか、見たいと思う。そして、グレアム・コクソンが、本当にやりたかった音楽を、納得のいく形で、私たちに届けてくれる日が近いことを、心から祈っている。

ブラーのライヴ終了後、幕張の夜空に、花火があがった。ファンタスティック!な演出である。



イギリスでは、大フィーバーのキングス・オブ・レオン。何せ、セレヴやプレスが大注目。ロンドン公演では、ケイト・モス、サディー・フロスト、ステラ・マッカートニーがバック・ステージに現れたという。こりゃ、グルーピーがかすむ?ファースト・アルバム『Youth & Young Manhood』も大絶賛と、とんとん拍子。ピタピタ・パンツが何とも似合い、長髪がトレードマークの快進撃はどこまで続く?野郎のファンが目立っていたが、これは良い前兆だ。息の長いバンドになるだろう。それにしても、兄弟といとこで結成したバンドであったとは…。



今年は目立った動きがなく、サマーソニックが久々のライヴとなったストロークス。英NMEは、ホームページ上でライヴの感想を募るほど、大注目のライヴであった。セカンド・アルバム収録曲をプレイするのでは?との予測であったが、結局、新曲は3曲プレイした。オープニング曲『New York City Cops』から、ストロークスもライヴ・テンポが速い!あっという間に、時間が経った。ゴーストバスターズのタンクトップを着たジュリアン・カサブランカが、『My Way』のイントロ部分を、日本語で歌ったのも印象的だった。ストロークスよ、セカンド・アルバムのジンクスを破れるか?



御歳58歳、デボラ・ハリー率いるブロンディ。リアルタイムを知る往年のファンが、多く集結したに違いない。『Call Me』のアレンジに驚き、個人的には『Heart of Glass』と『Atomic』がどうしても聴きたかった!残念。



ともかく青い匂いがプンプンとしたグッド・シャーロット!ワシントン出身とは、フガジと同郷ではないか!曲名からも、「ああ、青春…」というイメージなのだが、オーディエンスのノリはハンパでなく、凄まじいものであった。こういったバンドを見ると、ブリンク182が年を取ったなぁと思う(笑)。ともかく、モッシュ、ダイヴの嵐!こりゃ、酸欠になりまっせ!で、倒れた人が続出、そこは日本人の習性か、担架が入りやすいように、ささっと道を作っていた。素晴らしい。



このバンドを見るため、サマーソニックを訪れたオーディエンスが、どれだけいただろうか?オープニング曲『There There』の圧倒的なサウンド!瞬時にレディオヘッドの世界観に惹き込まれた。なんたる主張した個性だろう!個人的に、新作『Hail To The Thief』は、そこまでの衝撃を受けなかった。が、ライヴでプレイしたアルバムの曲は、よりエモーショナルで、身体中にサウンドが染み込んでいく…。ブラー同様、このバンドも自分の「若さ」そのものだった。きっと、そんな思いを抱いた同年代の人々が、我を忘れてレディオヘッドのプレイに、心を奪われたに違いない。

名曲『Karma Police』をプレイ後、アンコールのラストは…、この曲を期待したわけではないが、イントロが流れた瞬間、「えっ?まさか!」と、電撃ショックが全身を覆った。サマーソニックで『Creep』を聴けるとは…。怒涛の歓声がスタジアム中、鳴り響いた。そしてライヴ全編を通し、改めて、レディオヘッドは、「素晴らしいライヴ・バンドである」と思った次第。ジョニー・グリンウッドのギターに、思い切り酔いしれた。

ライヴ終了後、花火があがるタイミングが少し遅れたものの、海からの心地よい風は、より一層、人々を笑顔にしただろう。


来年もまた行くぞ!



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